勝敗よりも楽しく 休部の雀部バレークラブ再始動
2024年01月15日 のニュース
休部していた京都府福知山市の雀部バレーボールクラブが、指導者や方針を一新して再始動した。以前は、主に雀部小学校の児童チームだったが、対象者を府内全域に拡大。「仲良く楽しく取り組み、自発的に行動できる子どもの育成」をめざし、マネージャーを含めて男女の小学生ら24人でスタートを切った。
クラブは30年以上前に発足した。児童10人以上が在籍する時期もあったが、少子化などで部員は年々減少。新型コロナウイルスの影響もあり、3年ほど前から休部していた。
このような状況のなか、バレーがしたい子どもたちのために、チームの復活を-と立ち上がったのが、市職員の岩木秀暁さん(35)だった。
中学3年までバレーに打ち込み、現在は市役所のチームに所属。以前に他のチームでコーチも経験していて、身近な子どもたちから「バレーがしてみたい」という声があり、雀部クラブの前監督と知り合いだったこともあり、自身が監督、代表となって復活させることを決めた。
前チームから備品は引き継がれるが、規約と方針はがらりと変える。入部対象の地域を拡大したほか、試合で勝つことよりも、仲良く楽しむことを優先するチームにする。
また「コミュニケーション能力を高めたい」と、練習前にレクリエーションの時間をつくり、伝言ゲームや二人三脚などをして遊び、野球やサッカーといった別の競技も取り入れるという。
入団式を14日に石原の日新コミセン体育館で実施。継承式もあり、前監督らから、「引き継いでもらえうれしいです。これからも、みなさんを応援しています」と横断幕など備品一式が引き渡された。
雀部小4年の岩木結依主将と上田りり副主将、遷喬小4年の宮田柑那副主将は「学校が違う子もいますが、みんなが仲良くできるチームにしたいです。練習内容を自分たちで決められるので、オリジナルの準備体操を作ってみたい」と、これからの活動に胸を膨らませていた。
雀部クラブは、毎週水、木曜日の午後4時~6時に雀部小体育館、第2、4日曜日の午前9時30分~11時30分(冬季11月~3月は午後1時~3時)に日新コミセン体育館で練習する。部費は月2千円。
写真(クリックで拡大)=指導者や方針を一新して再始動した雀部クラブのメンバーら