今年も日本一の茶を 八十八夜に新芽を手摘み
2023年05月02日 のニュース
茶の名産地、京都府福知山市の茶生産組合連合会(大槻成利会長)は八十八夜の2日、品評会に出品する茶葉の手摘みを始めた。勝田裕之さん(37)、洋平さん(36)兄弟が土(つち)集落で管理する大江製茶工場の茶園では、市内外の摘み手約50人が集まり、軟らかい新芽を丁寧に摘んでいった。
福知山で主に栽培しているのは、茶葉に覆いをして遮光し、渋みを抑えてうまみを強くする「かぶせ茶」。昨年度の全国茶品評会で、大槻会長(71)が代表を務める土成茶園の茶葉が、最高賞の農林水産大臣賞を受賞するなど、例年福知山産の茶の評価は高い。
品評会用の茶葉については、機械を使わず手摘みする。勝田さん兄弟は「今年の茶葉は緑が濃く、色も良くて期待できそう」といい、手摘みの様子を見に訪れた大槻会長は「今年は萌芽が早かったが、その後は順調に成長し、良い芽が出ていると思います」と、満足そうな表情で作業を見守っていた。
激励に訪れた大橋一夫市長も摘み手に加わり、「今年も優秀な成績を」と期待した。
収穫した茶は、まず6月15日に綾部市のJA京都にのくに茶業センターである「両丹茶品評会」に出品され、上位の茶が上部品評会へと進む。
写真(クリックで拡大)=大橋市長も手摘みを手伝った(2日午前7時30分ごろ)