茶摘みで住民らと交流 ドイツから移住の夫婦が企画
2023年05月22日 のニュース
京都府福知山市報恩寺に住むフローリアン・ドライさん(43)、八田裕子さん(55)夫妻の自宅横の茶畑で20日、茶摘み体験が開かれた。地区の住民や市内在住の親子連れ、アメリカ人ら約50人が参加し、茶葉30キロを目標に収穫した。畑には日本語とともに英語も飛び交い、参加者らは楽しい時間を過ごした。
八田さんは、一家4人で一昨年秋にドイツから同地区に移住。これまでも住民らを自宅に招いてバーベキューを行うなど積極的に交流をしている。
昨年、所有する茶畑約300平方メートルでフローリアンさんの友人を含む外国人向けに、茶摘み体験をしたところ好評だった。その後、市内の製茶工場の存在を知り、地域の人や茶摘みに興味がある人が誰でも参加できるようなイベントにできればと計画。初めは近所の人や友人に声をかけただけだったが、口コミで情報が広がり、当日は多くの人が訪れた。
気軽に茶摘み体験ができることを喜ぶ人も多く、初めに八田さんから教えてもらった後、大人も子どもも熱心に摘んでいた。
友だちと楽しそうに作業していた昭和小学校5年、三井芽瑠さん(10)は「茶摘みは初めてですが、やってみると楽しい。家でもよくお茶を飲むので自分でとった茶葉でできたお茶を飲めるのが楽しみです」と笑顔で話していた。
八田さんは来年も体験会を開く考えで、「今回のような規模の催しは初めてでしたが、地域のみなさんにたくさん協力していただいたおかげで、楽しんでもらうことができました。今後も楽しいイベントを開けたら」と話している。
茶葉は製茶工場で製茶され、参加者らに贈られる。
写真(クリックで拡大)=茶畑では英語で会話する人も