古里学習で、てん茶工場を見学 遷喬小3年生
2024年06月06日 のニュース
京都府福知山市石原、遷喬小学校(足立健校長)の3年生53人は3日、土のてん茶工場を見学した。茶葉の育て方や実際の加工工程を学び、地域の魅力に触れた。
古里について知る総合的な学習の時間の一環。福知山地方てん茶生産組合(大槻成利組合長)が運営する市内唯一の加工施設の同工場を訪れた。
児童たちは、てん茶は抹茶の原料となることなどを聞いたあと、工場内に入り、大型機械が稼働する様子を見学。農家から運び込まれた生葉が蒸し器に送られ、高さ約8メートルのネットを備えた散茶機と200度の炉でじっくりと乾燥させ、葉と茎を選別して袋詰めにするまでの工程を見て回った。
炉の熱で工場内の温度は高くなり、この日は37度ほどで、児童たちは「暑い」と声を上げていた。てん茶の試食もして「あんまり味がしない」「ちょっと苦いかも」などと感想を言い合っていた。
このほか、府中丹西農業改良普及センターの職員から、茶摘みは機械が主流であることや福知山で育てられている品種などについて話を聞いた。
女子児童は「工場を見学する前は人の手で作られていると思っていたけど、ほとんど機械だと知ってびっくりしました」と話していた。
写真(クリックで拡大)=てん茶工場を見学する児童たち