被災地石川県を応援 夜久野で田んぼアートの田植え
2024年06月05日 のニュース
福知山市夜久野町大岶で2日、カラフルな稲で絵を浮かび上がらせる「田んぼアート」の田植えが行われた。親子連れら市内外の約90人が参加し、にぎやかな雰囲気のなか、目印に沿って、緑色と黄色に育つ苗を丁寧に手植えした。
大岶地区などの登山愛好家で組織する居母山クラブ(飯尾恒洋会長)が、遊び心を持って多くの人に田植え体験を楽しんでもらいたいと、20年以上前から実施。飯尾会長が所有する約9アールの田んぼをキャンバス代わりにした。
今年は元日に大地震に見舞われた石川県を応援しようと、「石川」の文字と地形をデザイン化した石川県旗を、緑色と黄色の2種類のもち米の稲で表現する。田植えには、福知山市や大阪府などから参加。福知山公立大学生やアメリカ人などの外国人も訪れた。
参加者たちは、裸足で水田に入り、「カエルがいたよ」などと自然と触れ合いながら、笑顔で作業に精を出した。
その後、シャワーで体についた泥を落としたり、クラブ名物の大きな五右衛門風呂に入って楽しんだほか、昼食には地元でとれた鹿肉を使ったカレーライスや焼きそばなどが振る舞われた。
いとこたちと参加した夜久野小学校5年生の衣川ゆいさんは「何度も参加しています。被災地の復興を願って植えました。稲が成長して、デザインが浮かび上がってくるのを楽しみにしています」と話していた。
飯尾会長によると、例年8月下旬には絵柄がしっかり見えるようになるという。
写真(クリックで拡大)=田んぼアートの田植えをする参加者