大きく肉厚 人気の「万願寺」が収穫期迎える

2023年05月22日 のニュース

 京のブランド産品「万願寺甘とう」の収穫が、京都府福知山市内で始まった。4、5月に暖かい日が続いたことで、成長が例年より早いといい、収穫量がアップ。幸先の良いスタートダッシュが切れていて、生産者たちは「このペースでいけば、今年は多くの出荷が見込めそう」と期待を膨らませている。

 長さ15センチ前後に育つ大型のトウガラシで、甘みと独特の風味、食べ応えのある果肉が特長。万願寺トウガラシの名で店頭に並ぶ品もあるが、地理的表示(GI)保護制度により「万願寺甘とう」のブランド名が名乗れるのは福知山、舞鶴、綾部市で生産されたもののみ。年間販売額4億円を超える人気作物になっている。

 今年は3市の生産者で組織するJA京都にのくに万願寺甘とう部会協議会が、計15・5ヘクタールで栽培。収穫は5月上旬から始まり、7月~9月に最盛期を迎え、11月末まで続く。

 福知山市内では、万願寺甘とう福知山部会の100人が、計5・4ヘクタールで栽培。北山慶成部会長(44)によると、三和町で若手新規就農者が増え、今年は勉強会もして技術共有を図っていて、昨年の年間収穫量214トンを超える258トンを、目標に掲げている。

 三和町梅原の松行輝さん(45)は、寺尾にあるビニールハウス4棟の計9アールで栽培。5月初旬から、朝に実を取って選別し、コンテナに詰めて出荷する作業などに汗を流す日々を送っている。

 「暖かい日が続いたことで大きく成長し、今年は早い時期から上質な実ができています。全体的な出来も良く、年間10トンを目標に収穫を続けたい」と話している。

 

写真(クリックで拡大)=立派に成長した実を収穫する松行さん

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