駅北側の活性化へ パチンコ店の跡地に複合施設がオープン
2023年05月02日 のニュース
京都府福知山市駅前町に複合施設「銀鈴ビル」が誕生し、パチンコ店だった建物が、カフェや野菜販売所、ラーメン店、エステなど8店舗が集う施設に生まれ変わった。福知山駅北側の活性化に期待がかかる。5月1日のオープンを前に、連休前半の4月29、30両日に一般向けの内覧会が開かれ、多くの人が足を運んだ。
銀鈴ビルがある福知山駅正面通り商店街の活性化などを目指す福知山フロント株式会社(秋山保彦社長)が、所有者の三恵土地開発(杉本潤明社長)と協力し、昨秋からリノベーションをしてきた。
建物は1967年に建てられた鉄骨造りの3階建てで、1、2階部分のみを更新。床面積は1階が373・21平方メートル、2階が360・15平方メートル。整備費は約1億円で、国、府、市の補助金を活用した。
“昭和レトロ”がコンセプトで、鏡張りの天井や装飾、パチンコ台の枠といった内装を一部に残し、懐かしさを感じさせる内装に仕上がっている。9店舗が入れるスペースがあり、現在は8店舗が入る。
29日に開かれた竣工記念式典では、秋山社長があいさつに立ち、国、府、市などの関係者とともにテープカットをして完成を祝った。式典後の内覧会には開始前から多くの人が並び、各店舗を回って特別配布の割引チケットをもらったり、特別価格のタレラーメンを味わったりして楽しんだ。
家族4人で訪れた森本真吾さん(39)=長山町=は「昔の鉄骨などをそのまま残しつつ、きれいで良い感じの雰囲気です。おいしいお店があれば友人らにも伝え、また来てみたいです」と話していた。
秋山社長は「若者の発想を生かして作られた施設です。幅広い年代の人が楽しんでもらえる場所として、にぎわえばうれしい」と期待した。
16日までには全店舗がオープンする。
写真上=テープカットで完成を祝った
写真下=パチンコ店の内装も残しつつ新しく生まれ変わった