新茶シーズン到来間近 中丹3市で「萌芽宣言」平年より6日早く

2023年04月05日 のニュース

 京都府中丹西、中丹東の両農業改良普及センターは4日、福知山、綾部、舞鶴3市で一番茶の「萌芽宣言」をした。一番茶の茶摘み時期の目安となる宣言で、福知山では平年よりも6日早い。市内の茶園では1~2センチほどの軟らかな新芽がみずみずしい姿を見せている。

冬の寒さに耐えてきた芽が、外側にある包葉の約2倍まで伸びた状態を指し、両センターでは茶園全体の70%が萌芽状態となったときに宣言している。茶農家は宣言から1カ月後をめどに、一番茶の茶摘みを始める。

昨年の萌芽宣言は3市とも4月11日。両センターによると、今年は3月上旬から平均気温が平年に比べて高く推移し、芽の生育が早いことから萌芽期が平年より早くなったという。

3市で生産された茶は両丹茶と呼ばれるが、加工して出荷され、宇治茶として一般流通している。全国茶品評会の「かぶせ茶の部」では、最優秀賞にあたる「農林水産大臣賞」を数多く獲得するなど、隠れた名産地として知られる。

福知山市土で5・2ヘクタールの茶園を管理する大槻成利さん(71)は、「雪の影響も少なく、ここまで順調に育っているので、今季の収穫量に期待したい」と話していた。


写真=力強く芽吹く新芽(5日午前9時30分ごろ、土の茶畑で)

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