寒波で献血者減 輸血用血液が在庫不足に
2023年02月06日 のニュース
冬場の血液の確保が厳しいなか、寒波の影響で、輸血用血液が不足状態になっている。京都府赤十字血液センター福知山出張所(宮本行孝所長)によると、4日現在、近畿圏内でA型、AB型の在庫状況が厳しく、今月下旬ごろまで適正在庫の水準を下回る見込みだという。
1月24日からの全国的な寒波の影響で、25、26両日に近畿2府4県で予定していた計12会場への献血バスの派遣が中止となり、1月20日から26日の期間に設定した京都府内の目標に対して、400ミリリットル献血869人分が足りていない。
福知山出張所が管轄する府北部では1月中の目標を1197人としていたが、136人不足の1061人にとどまった。福知山市内は298人が協力したが、目標には69人分届いていない状況だという。
2月5日は「プラント-3福知山店」=多保市=に献血バスを派遣。職員が「献血にご協力をお願いします」と呼びかけ、一日あたりの目標56人に対して60人が血液を提供した。
次回は11日、岩井のイオン福知山店で、18日はプラント-3福知山店で街頭献血を実施する。時間はいずれも午前9時30分から11時45分と午後1時から4時まで。冬の献血者確保キャンペーンとして、協力者にはボックスティッシュ5箱をプレゼントする。なくなり次第終了する。
宮本所長は「府南部に常設する献血ルームでも協力いただける方が減少しています。輸血用血液を安定して供給するため、特にA型、AB型のみなさんには、積極的なご協力をお願いします」と話している。
写真=献血の協力を呼びかける職員(5日、プラント-3福知山店で)