骨髄バンクのドナー登録者減少 献血会場で協力呼びかけ

2023年10月17日 のニュース

 10月の骨髄バンク推進月間に合わせ、福知山市を拠点に活動するNPO法人「献血と骨髄バンクの和を広げる会」(藤岡八重子理事長)が協力要請に力を入れている。市も一緒に呼びかけ活動を繰り広げ、15日には岩井、イオン福知山店の街頭献血会場で骨髄ドナー登録会を開き、「一人でも多くの患者さんを救うため、ご協力をお願いします」と訴えた。

 藤岡理事長(77)=土師新町東=は、次女の貴子さんが急性リンパ性白血病にかかったのをきっかけに、賛同した市内の団体、個人と骨髄バンク設立の運動を始めた。貴子さんは1990年に13歳で亡くなったが、その後もドナー登録の普及に汗を流した。

 この運動が、92年の日本骨髄バンク設立に結び付いたことから、福知山は骨髄バンク発祥の地の一つとされている。こうした歩みを踏まえ、「さらに輪を広げていこう」と、2020年には市が「献血と骨髄バンクの支援を広げる都市宣言」を行っている。

 しかし、骨髄バンクの市内登録者は、最多だった15年度の269人に対し、22年度は139人と半数近くに減少。このため、推進月間に合わせ登録会を開くことを決め、藤岡理事長と市健康医療課の2人が、献血カーの前に立って協力を求めた。

 骨髄バンクは白血病をはじめとする血液疾患のため「骨髄移植」などの造血幹細胞移植が必要な患者と、提供するドナーをつなぐ公的事業。ドナーが見つかる確率は、他人の場合は数百から数万分の一の確率とされ、多くのドナー登録が求められている。登録できるのは18歳以上、54歳以下の人。年齢制限があるため、新たな登録が無いと、年々減っていくことになる。

 藤岡理事長は「9月には福知山公立大学でも、登録の呼びかけを行いました。今後も活動資金を確保するバザーを開くなど精力的に活動し、一人でも多くの命を救いたい」と、力強く話していた。

 

写真(クリックで拡大)=骨髄バンク登録を呼びかける藤岡理事長(左)ら

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