木造の旧細見小中出分校舎、大阪万博へ旅立ち

2023年10月17日 のニュース

 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、映画監督、河瀬直美さんのシグネチャーパビリオンとして、京都府福知山市三和町中出の「旧細見小学校中出分校」生まれ変わる。木造校舎の出発セレモニーが14日、分校で開かれた。かつての教師や卒業生らが出席し、校舎の“旅立ち”を祝うとともに、パビリオンへの期待を河瀬さんに伝えた。

 1930年(昭和5年)に建てられた木造平屋建ての校舎で、延べ床面積は362・08平方メートル。2002年に閉校するまで周辺の1、2年生が元気に通った。16日から移築に向けた解体工事が始まるため、市が住民たちとともにセレモニーを企画。中出分校の通学区域だった中出、西松、田ノ谷の自治会長、万博関係者や公式キャラクター「ミャクミャク」らを含め、約25人が参加した。

 大橋一夫市長、分校へ通った田ノ谷自治会の岩見義隆自治会長らがあいさつ。岩見自治会長は「1948年に入学したと記憶しています。重たいランドセルを背負って歩いた登下校、日々の勉強や給食、学芸会など、短い期間でしたが思い出が一番詰まっています。そんな校舎が万博に行くということで、楽しみで、わくわくしています」と伝えた。

 カンヌ国際映画祭グランプリなどの受賞歴がある河瀬さんは、「校舎は、何千という対話が繰り広げられるシアターになります。校舎が重ねてきた時間、記憶を移築するように、丁寧に解体し、新しいものにして未来につなげたい」と応えた。

 続いて、中出在住で三和小学校2年の河野光珠さん、中野一颯君、山下夢奏さんの3人が「長い間たくさんの小学生を見守ってくれてありがとう。パビリオンに生まれ変わり、世界中の人に感動を与えてください」と、校舎への“卒業証書”を河瀬さんに預けた。

 最後に、参加者たちがセレモニーパネルに「たくさんの思い出をありがとう! いってらっしゃい」など、お別れのメッセージを書き込み、記念撮影をした。

 校舎は万博会場の夢洲(大阪市)で、奈良県にある旧折立中学校の校舎とともに「いのちのあかし」と題した対話シアターとして使用される。

 また、河瀬さんは、万博終了後に校舎を有効活用できる場所を探しているといい、「良い場所が見つかれば、分校敷地内にある大きなイチョウの木とともに、新しくなった校舎を設置したいと思っています」と話している。

 出発式に参加した同分校卒業生の河野正一さん、元教員の芦田幸代さんは「世界中の人に見てもらえるものになるように活用していただけることはうれしい。完成後は私たちも見に行きたい」と笑顔を見せていた。

 
写真(クリックで拡大)
 ・ミャクミャクや河瀬さんらが出席して、旧校舎の出発セレモニーが行われた
 ・サクラ咲くころの旧中出分校

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