「まちおこしを、人まかせにしない」 北斎の絵と公募コピーでPRのポスター
2023年02月06日 のニュース
鬼退治の伝説が残る大江山がある京都府福知山市をPRする「鬼伝説のまち、福知山」のポスターが完成した。浮世絵師の葛飾北斎が描いた愛敬ある鬼とともに、市が全国から募って選んだキャッチコピー「まちおこしを、人まかせにしない」がデザインされている。
広告やクリエーティブの専門誌・月刊「ブレーン」と協力し、「鬼伝説のまち」を題にキャッチコピーを募集。1975点の応募があった。福知山にゆかりのあるコピーライター、公庄仁さんと市が審査し、共同企画=東京都=勤務の船越一郎さんの作品がグランプリに選ばれた。
公庄さんは「『人まかせに』しないと言いつつ、『鬼頼み』になっている構図が面白くて選びましたが、広報やまちづくりに主体的に取り組む福知山にとって、キャッチコピー通りの意味が合っていると思っています」とコメントしている。
ポスターは、有名広告を多数手がけるアートディレクターの副田高行さんがデザイン。北斎の手による、文字を組み合わせて絵を描く「文字絵」の教本の中から、キャッチコピーに合わせて遊び心のある鬼の絵を選んだ。
完成したポスターは2月末まで市が実施する「鬼鬼祭」を盛り上げるため、佛性寺の日本の鬼の交流博物館、市立図書館中央館のほか、都道府県のポスターが貼られている東京都の東京メトロ永田町駅(都道府県会館地下通路)などにもあり、今後も大江地域を中心に活用する。
写真=鬼伝説のまち、福知山のポスターが出来た