緊急事態宣言解除で酒解禁 戻りだした活気、満席の飲食店も
2021年10月12日 のニュース

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が9月30日で解除され、10月1日から居酒屋や飲食店では、酒類の提供が再開され、福知山市では週末はほぼ満席になる店もあり、喜びの声が聞かれただした。
三和町寺尾の交流拠点施設・三和荘では、1日からレストランがほぼ連日、時間帯によって満席になっており、山脇達也支配人(49)は「今回はこれまでの宣言解除後の様子と違い、お客様の戻り方は一番活気がある」と話していた。
酒の提供は4月以来、約半年ぶりに再開。「お酒を飲めるようになったのは影響が大きい。お客様が我慢されていたのが分かる」と話し、再開を待ちわびた常連客らから、「やっと開いた、待っていたよ」との言葉を多く受けているという。
■タクシーは営業時間伸ばし、稼働台数を徐々に増やす■
篠尾の日本交通福知山営業所では、宣言の解除を受けて、営業終了を午後10時から2時間遅らせ、午前0時までに変更。4割を休止していたタクシーの稼働台数を徐々に増やしている。
川本康博所長(61)は「酒類の提供禁止は影響が大きく、宣言中は夕方以降の客がほぼ無かったのですが、解除されてから週末には、かなりの利用があります」と喜ぶ。
また民間企業の動きも活発になってきているといい、「昼間も、出張で来福した会社員の利用が戻ってきています。秋の行楽シーズンに入り、観光客の利用が増えていってほしい」と話す。
その一方で、「利用者が増えると、ドライバーらの感染リスクは高まります。車内の換気や消毒を徹底しながら営業を続けたい」とし、「貸し切りと高速バスについても、利用が増えて以前の状態に戻れば」と願う。
写真=車内に営業内容の変更を知らせる案内文を貼り、周知を図っている(日本交通福知山営業所)