コロナ前の活気戻る:交流プラザなど公共施設の利用増える

2022年11月09日 のニュース

 新型コロナウイルス禍で冷え込んでいた社会活動が本格的に動き出している。政府のコロナ対策の規制緩和や観光促進策「全国旅行支援」を追い風に、京都府福知山市内でも市民の旅行人気が復活、イベントや地域行事が開催され、にぎわいが戻っている。

 スポーツや文化活動も、活気が戻ってきた。三段池公園総合体育館や市民交流プラザなど、市の公共施設は利用者が増えていて、予約が取りづらい状況が生まれるなど、動きが活発になってきている。

 三段池公園のスポーツ施設では、体育館とテニスコート、グラウンドともに、8月末までは新型コロナの状況をみて、予約をキャンセルする団体があったものの、9月以降はほぼ無いという。

 昨年10月の利用者は、約1万4千人だったが、今年の10月には約2万人が利用。11月の週末は、予約でほぼ埋まっているといい、各種スポーツ大会などが予定されている。

 同体育館の小島一英館長は「社会人、高校、中学など、それぞれの大会が今年は予定通り実施され、昨年より利用が増えています。11月も多くの大会があり、予約をお断りしている状況。ただし、大会への参加チーム数は、新型コロナ前より少し減っている印象ですね」という。

 市民交流プラザも、展示会や各種講座、研修会などの利用が増え、9月末までの貸館利用者は昨年の174%。昨年は年間の利用者数も、約8万5千人と落ち込んだが、今年はこのペースでいけば14万人ほどに回復する見込みという。

 中央公民館の荻野幹雄・管理担当次長は「昨年は新型コロナで休館している時期もあり、利用が大きく落ち込みました。今年は文化活動など、活発になってきていて、新型コロナ前で、利用者がピークだった2017年の年間約18万人に、近づいてきています」と喜んでいる。

■友人招いた結婚式が増える■


 結婚式プロデュース事業に取り組む駅前町のカラーズ(吉岡武郎社長)では、結婚式の実施件数が新型コロナ以前の水準に戻ってきている。式もこれまでは、参列は親族だけといった小規模なものが多かったが、秋ごろからは友人などを呼んだ大規模なものが多くなった。

 吉岡店長は「一定の感染症対策をしながらではありますが、たくさんのご依頼を頂いています。また、業界が元気づいてきてうれしいです」と話す。

 同社は、本格的な窯焼きピザを提供するフードトラック「ナナイロキッチン」の運営もしている。出店依頼がひっきりなしに届いており、イベントの増加も実感しているという。

■感染者は増加傾向 保健所が感染対策呼びかけ■

 一方で、府中丹西保健所によると、福知山市内での新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にあるという。「府内全体を見ても増えている状況で、マスク着用やこまめな換気などの基本的な感染対策で注意をお願いしたい」としている。

 

写真=三段池公園のスポーツ施設は予約が取りづらくなっている

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