「おいしいコロッケになりそう」 作業所利用者ら新ジャガ収穫
2021年06月24日 のニュース

京都府福知山市勅使の障害者支援施設・第2ふくちやま作業所(石田数哉管理者)の仲間(利用者)が、自分たちで作る人気商品「はじめてコロッケ」に使うジャガイモの収穫に取り組んでいる。奥野部にある畑約10アールで育てていて、張りのあるみずみずしい新ジャガが出来た。
仲間はコロッケの材料になるジャガイモを栽培している。約6年前から商品化しているが、イモの品種は毎年変えていて、コロッケに最適な品種を探るため試行錯誤している段階。今回はキタアカリとはるかを栽培した。
今年は3月に種イモを植え、草刈りをしたり、米ぬかや油かすで作った有機肥料をまいたりするなどの世話を地道に続けてきた。
収穫は6月21日からスタート。22日にはコロッケ作業班の仲間10人のうち、8人が作業し、汗をぬぐいながらショベルで土を掘り返し、出てきたイモを一つずつ丁寧に集めた。良質で収量も上々だという。
仲間の和久昌晃さん(30)は「みんなでする収穫は楽しいです。おいしいコロッケになりそうな良いジャガイモができているので、たくさんの人に食べてほしい」と笑顔を見せていた。
コロッケ1年分の500キロを目標に、今週いっぱい続ける予定。
テイクアウトでの販売機会増やす
第2ふくちやま作業所では昨年5月、新型コロナウイルス禍で無くなった販売機会を確保しようと「はじめてコロッケ」のテイクアウト販売を同作業所で取り組んでいる。
1周年を機に販売機会を増やしており、現在は平日の午前9時から午後5時までと、第1、3、5土曜日の午前9時から正午まで、予約不要で対応している。祝日は休む。
5個入りの冷凍品は、自分で揚げるタイプが税込み600円。調理済みでレンジで温めるタイプが税込み700円。テイクアウトの場合は、1個150円で、その場で揚げたてのものが購入できる。
このほか、通信販売サイト「ベイス」でもセット販売をしている。中元、歳暮などにも対応する。問い合わせは同作業所、電話(33)3800へ。
写真=笑顔で収穫を進める仲間たち