鬼と一緒に食べて仲良しに 大江作業所が豆菓子開発
2023年11月22日 のニュース
大江山の鬼退治伝説が残る京都府福知山市大江町の就労継続支援B型事業所・大江作業所(大槻博路理事長)=二俣=が、「鬼もヒトも一緒に仲良く食べられる」をテーマにした豆菓子を開発している。小麦粉、バター、砂糖の軟らかなくちどけ、大豆ローストの香ばしい食感が楽しめるクッキー。福知山の鬼文化とともにPRしようと、製造費用に充てるため、クラウドファンディングでの応援を呼びかけている。
節分で鬼に向かって投げる豆が、お互いにとっておいしいもので、豆が嫌いだったはずの鬼も一緒に仲良く食べられる豆のお菓子だとしたら「鬼とヒトはもっと仲良くなれる気がする」とのコンセプト。障害を持った仲間(利用者)が、一つひとつ丁寧に商品を手作りしている。
市が住民とともに「鬼のまち福知山」を発信する「オニバーサルシティプロジェクト」の一つとして、プロジェクトに参加する同作業所、大江のまちづくり組織、商工団体などが検討を重ねて試作品を作り、テーマに沿ったものを採用した。クッキーの味はカシス、ココアなど3、4種類になる予定で、見た目も楽しめるようにする。
クラウドファンディングサイトは「マクアケ」で、支援者には様々な商品がもらえる18プランを用意。「鬼とヒトが仲良くなれる豆のお菓子」のプランを選ぶと、節分に合わせ、来年2月に順次、完成品が届く予定。
このほか、試作品作りの過程で誕生した「おにのごはん」(かりんとう)の一味あじ▽犬などのペットとも一緒に食べられる「大豆くっきぃ」▽丸っこい形が可愛らしい、地元の丹後二俣紙で作った鬼の「おきあがりこぼし」▽中学3年生の妖怪探究家、関本創さんによるオリジナル絵本がもらえるプランもある。
金額は1200円(税込み)から。17日から募集を始め、20日時点で70人から31万3100円の支援を受けている。期間は12月24日午後6時まで。
マクアケのサイト内で「福知山 豆」などで検索すると表示される。大江作業所ホームページからもアクセスできる。
写真(クリックで拡大)=支援へのお返しに用意する「鬼もヒトも仲良くなれる豆のお菓子」と「おきあがりこぼし」