聴覚障害への理解深めるサポーター養成講座 ジョブパーク
2021年06月23日 のニュース
京都府の北京都ジョブパーク福祉人材コーナーは21日、福知山市駅前町の市民交流プラザで、聞こえのサポーター養成講座を開いた。手話でのあいさつや耳が聞こえにくい体験などを通じて、正確に伝える難しさを感じ、聴覚障害への理解を深めるとともに、コミュニケーション方法などを学んだ。
聴覚障害について知ることで、誰もが暮らしやすい「聞こえの共生社会」を築くのが目的。社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会の職員3人が講師を務め、市民ら14人が受講した。
受講者は雑音が流れるヘッドホンを付け、聞こえにくい状況を体験。ヘッドホンを付けた人と、口話のみで情報を伝える人に分かれて練習し、「たばこ」が「たまご」、「7時」が「1時」と伝わるなど、口の動きだけでは間違ってしまう可能性があることを実感していた。
そこで講師から、「空間に文字を書く空書を併用すると、伝わりやすくなります」と助言を受け、受講者は繰り返し練習していた。さらに、「同じ口の動きになる言葉は多く、相手に正しく伝わっているか、しっかり確認することも大切です」とも教わり、受講者も納得した様子だった。
このほか手話の実技では、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などのあいさつや自己紹介の方法を学習。筆談での伝達なども実践し、コミュニケーションをとる方法が多くあることを知った。
写真=口話と空書で言葉を伝える練習をした