高齢者のワクチン集団接種始まる 武道館で初日120人

2021年05月28日 のニュース

 京都府福知山市の在宅高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が27日、猪崎の市武道館で始まり、予約いっぱいの120人に接種した。初日とあって作業に慣れない部分があり、開始時間がややずれ込んだが、その後は持ち直して大きな混乱はなく、全体を通じて順調に進んだ。

 市は、65歳以上の在宅高齢者2万2千人を対象にするワクチン接種について、特設会場での集団接種と市内29医療機関での個別接種を併用して、7月末の完了をめざす。接種に必要な接種券は、年齢が高い人から順に市が送付しており、現在は75歳以上に届いている。

 集団接種初日は、事前予約した120人を、40人ごとの3グループに分けて実施した。

 課題だった受付窓口の混雑対策として、窓口を一つから四つに増やし、密対策で間隔も空けて設置。検温回数を減らすなど業務のスリム化も図っている。

 整理番号順に案内された高齢者は、パーティションで区切られた一人用の接種スペースの椅子に座った。付添人用の椅子もある。

 予診で福知山医師会の医師が接種可否を判断し、看護師がワクチンを打った。30分間の健康観察を経て帰宅した。健康観察中にトイレに行きたい人はスタッフが付き添った。

 内記一丁目の女性(85)は「接種をして安心できました」と話していた。

 会場を訪れた大橋一夫市長は「スタートとしては順調。手間取ったところはあるけれど、回数を重ねて慣れていけば速度は上がっていくと思う。円滑な接種に取り組みたい」と感想を述べた。

 ワクチン接種業務を管轄する市健康医療課は「改善が必要なところがあれば随時見直していきたい」と気を引き締めていた。

 
 
写真=市武道館で集団接種が始まった

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