市役所窓口はマスク着用を継続 来庁者は「個人の判断」

2023年03月13日 のニュース

 国の方針で13日から、マスクの着用が個人の判断に委ねられることになったことを受け、京都府福知山市は来庁者や市公共施設利用者のマスク着用は個人の判断とし、職員にも一定の条件下では着用を求めない方針を示した。一方、市内の飲食店は飛沫防止のパーティションを席から外した。

 市職員は、窓口や来客対応▽重症化リスクの高い人が対象の教室やイベント▽高齢者施設、医療機関訪問時▽満員電車やバスなどに乗車する場合▽必要だと判断される場面では着用を継続し、自席での仕事中や会議、公用車の利用時、食事などでは自由としている。

 市立福知山市民病院は従来通りの対応を継続し、来院者には着用を求める。市消防本部職員は着用を継続する。このほか、庁舎や施設内で定期的に実施してきた換気や消毒、パーティションや消毒液の設置といった感染症対策は続ける。

 13日朝の市本庁舎では、職員、来庁者ともにマスクを外した人の姿が見られた一方で、多くの人がマスクを着けていた。市民課などの窓口業務では、職員はこれまで通りの姿で対応した。

 マスクを着けて窓口に訪れた足立宗雪さん(75)=奥榎原=は「農作業のときは外していますが、人が多いところではマスクが常識になっていたので、着けてしまいますね」と言い、妻の増美さん(73)は「スーパーなどではまだ着けると思いますが、顔を見て人と話すとほっとするので、友だちと会うときは外します」と話していた。

 国は、医療機関受診時や高齢者施設訪問時、混雑した電車内といった場所では着用を推奨している。

■席のパーティション外す らーめん藤福知山店■

 東堀のらーめん藤福知山店(佐古大樹店長)は13日から、来店客のマスク着用は任意とし、飛沫防止のパーティションを席から外した。

 午前11時の開店を前に、変更を知らせるポスターを貼ったり、カウンターやテーブル席から、パーティションを取り外したりして準備。気持ちを新たにして、来店客を迎えた。

 一方で、従業員のマスク、換気、座席の消毒などは継続する。パーティションは入り口付近に並べ、使用したい人は自由に使えるようにするなど配慮。佐古店長(26)は「油断せず、気を引き締めて営業したい」と話す。

 「お客様に面倒な思いをさせていたので、マスクを外して食事を楽しんでもらえるのは、店としてもうれしい。新型コロナウイルスが蔓延した当初は、お客さんが大幅に減っていましたが、最近は徐々に戻ってきていて、これをきっかけに、さらに来店客が増えれば」と期待している。

 
写真上=市の窓口はこれまで通りの対応をしている(13日午前8時50分ごろ)
写真下=パーティションを席から外し、入り口付近に移動した(113日午前10時20分ごろ)

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