マスク着用緩和、きょうから「個人の判断」

2023年03月13日 のニュース

 新型コロナウイルス感染防止のため、あらゆる場面で求められてきたマスクの着用について、政府の方針転換によって、13日からは「個人の判断が基本」となる。これを受け、京都府福知山市内の飲食店やスーパー、映画館などでも、客にマスク着用を求めないなど、対応を変更する。日常を取り戻しつつある状況に、喜びの声も聞かれた。

 13日以降の政府の方針では、マスク着用は個人の判断とする一方、人との距離が確保できない場面で会話する場合は、屋内、屋外を問わず着用を推奨する。このほか通勤ラッシュ時や人混みの中、医療機関や高齢者施設を訪問する際にも、着用を呼びかける。

■スイミングのコーチは外して指導■

 長く続いたマスク生活。大きな変換点を迎え、和久市町の福知山スイミングスクールでは、指導時に着用していたコーチのプール用マスクについて、13日以降は外すことを決めた。

 スクール長の小嶋慶さん(49)は「マスクを着用しながらの指導は、見本を示す場面などでやりづらさがありました。やっとマスクを外せるところまで、日常が戻ってきてくれた」と前向きに捉えている。

 ただし検温や消毒などの対策は続けるといい、新型コロナの感染状況によっては、再びマスクを装着することも考える。「コーチの中でも、着用しておきたいという人がいれば、個人の判断で装着もできるようにしたい」と話している。

■スーパー3社は「来店客に任せる」■

 市内でスーパーを運営するさとう、西山寛商事、三ツ丸ストアは、いずれも来店客に対してマスク着用を求めていたが、13日以降は呼びかけをしない。ただし、従業員については、マスク着用を継続するという。

■映画館は換気と消毒を継続■

 広小路通りの福知山シネマも同様で、マスク着用は個人の判断とするが、スタッフは着用。換気と消毒、受付の飛沫防止シートの設置も継続する。「せきエチケットなど、感染防止には引き続きご協力をお願いします」としている。

■席の仕切り板無くす飲食店■

 末広町の飲食店「和楽」(芦田敦嗣社長)は、着用を来店者の判断にゆだねる。従業員はマスクをするが、コロナ対策で客席に置いていた仕切り板は無くすという。

 芦田社長(51)は「お客様は、徐々に外していかれると思っています。推移を見守りたい」と話している。

■高校生たちの思いは様々■

 東羽合、京都共栄学園高校の生徒会本部役員にマスク着用について聞いた。「マスクを外すとコミュニケーションを取りやすくなるのでうれしい」「3年間のマスクの習慣をすぐにやめるのは抵抗がある」など様々な意見があった。

 副会長の田中茉優さん(2年)は「自分のタイミングで着脱を決め、最終的には全員が外せる世の中になれば」という。

  

写真=13日以降は基本的にマスクを外して指導する(福知山スイミングスクールで)

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