商工会が女性に特化した起業支援 経営や管理など「何でも」同性で話しやすく
2021年02月24日 のニュース

京都府福知山市の福知山市商工会(日下英明会長)は、女性起業家に特化した支援窓口を開設し、創業時サポートのほか、経営面の相談などを受け付けている。商工会には女性の経営支援員が多く、「同性だと話しやすく、きめ細やかに対応してくれるのでありがたい」と喜ばれている。
開設のきっかけは、商工会員で、六十内でトマトなどを栽培し、加工品の販売も手がける会社、小林ふぁ~むの小林加奈子社長(53)から、「市内の女性起業家が、創業や経営面を気軽に相談できる場がない。女性のための窓口を作ってほしい」と依頼を受けたこと。
在籍する経営支援員5人のうち4人が女性で、商工会に若い女性会員が増えてきたため、これまで行ってきた経営相談に加え、女性起業家への支援窓口を設けることにした。正式開設は昨年12月だが、スイーツ店や美容室など、すでに4件の創業を支援している。
窓口を利用するネイルスクール&サロンLBLの内藤加奈子代表(45)=堀=は「私は同性の方が話しやすいし、打ち解けやすかったです。経営や従業員の管理面など、さまざまな相談に乗ってもらい、とても助かっているので、多くの人に活用してほしい」という。
商工会の経営支援員で、女性起業家窓口を主に担当する稲垣江利子さん(44)は「女性起業家の中には、商工団体に相談するのをためらう人もいると思います。そんな人たちの受け皿になれれば」と意気込む。
「創業にかかわらず、気軽に何でも相談いただき、経営の悩みを教えてほしい。また新型コロナウイルス関連の助成金、給付金の申請方法などについても、聞きたい方がいらっしゃれば連絡を」と呼びかけている。
写真=依頼者の会社に出向き、相談に乗る経営支援員の稲垣さん(右)