感染者、なぜ1月に急増? 都市部からの帰省も一因

2021年01月28日 のニュース

 京阪神の都市部から離れた京都府北部の福知山市内の新型コロナウイルス感染者数が、1月から増えている。府の発表日を基準にみると、過去最多だった昨年11月の10人を大きく超え、1月は27日までに24人の感染が判明。なぜ1月に増えたのか、新型コロナの現状や今後の見通しについて、府中丹西保健所=篠尾新町=の笹島浩泰所長(60)に話を聞いた。

 市内在住者の感染は、昨年3月に1人目が判明。これ以降、3月~10月は0人~4人で推移していたが、11月は10人、12月が6人となり、今年1月は一日に4人の感染が判明する日もあるなど、スピードが加速した。市内在住者の陽性判明者は54人(27日現在)となっている。

 笹島所長は「前提として、感染者への聞き取り調査などによると、市内の感染者のほとんどが、都市部を訪れてウイルスをもらってきたり、都市部から帰省した家族によって感染したりしています。そこから、家族や職場の同僚などに広がるケースが多い」と分析する。

 「このため、都市部で感染者が増えると、タイムラグはあるものの、地方でも増えるのはどうしようもない。年末年始は人の動きが活発になり、都市部から帰省する家族も増えるなか、市内でも感染が加速したのではないか」という。

 ただし「感染を疑われる人が、外を出歩かないようにしたり、防止対策に協力いただいていることもあり、都市部のような市中感染が蔓延する状態にはなっていません。クラスターは発生しておらず、感染経路も追えています」と説明する。


 また重症化しやすい高齢者について、これまでの発生は70代5人、80代3人にとどまっている。一方で、高齢者でなくても、基礎疾患があって重症化した例がある。「人工心肺装置のエクモを装着し、生還された人もいます」と明かし、基礎疾患がある人は、特に注意するよう呼びかける。

■「戦わずに逃げて」と外出自粛を呼びかけ■

 今後の動向について、笹島所長は「これからワクチンの接種が始まります。ただ効果は未知の部分が多いので、接種が開始されても、当面はしっかり感染対策を継続していただきたい」という。

 「コロナとの戦い-とよく言いますが、確実な治療薬もないなかで、真正面から戦っては駄目。現状では逃げるのが一番です。まずは不要不急の外出を控えてほしい」と呼びかけていた。

■インフルエンザは定点あたり今季0■

 新型コロナとダブルで流行することが懸念され、例年は1~2月ごろに感染のピークを迎える季節性インフルエンザ。

 今季は全国的に感染者数が少なく、市内でも定点あたり0の状態が続く。

 これについて笹島所長は、「外出自粛やマスク着用、手指の消毒など、一連の新型コロナ対策が、インフルエンザに有効なのでしょう。インフルエンザ感染防止の観点からも、これまで通りの対策を続けていただきたい」と話す。
 
 
写真=新型コロナの現状を説明する笹島所長

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