野生の大麻やケシ「見つけたら抜かずに通報を」と京都府
2024年05月04日 のニュース
5、6両月は「不正大麻・けし撲滅運動」期間。薬物乱用を未然に防止するため、京都府は、パトロールなどで野生の大麻やケシの除去活動を集中的に取り組む。自宅の庭や近隣などで発見した場合は「抜かずに、府中丹西保健所や福知山署までお知らせください」と呼びかけている。
大麻やアヘン系麻薬の原料となるケシは法律により、所持だけでなく栽培することも厳しく規制されているが、依然として乱用目的で不正栽培をする人が後を絶たない。2022年の大麻事案の検挙者は全国で5546人、そのうち30歳未満の割合は過去最高の69・2%となっている。
一方で、知らない間に勝手に生えてきたりすることもある。府内の発見件数は近年右肩上がり。23年は147件で前年から52件増加している。
違法なケシには、花びら4枚で赤、桃、紫、白色などの花が咲くソムニフェルム種、薄紫色や赤色の花がつくセティゲルム種(アツミゲシ)などがあり、4月から6月ごろに開花するため、春先ごろから確認されやすい。
中丹西保健所によると、ケシはポピーに似た花を咲かせ、ほかの草に紛れるというよりも、草が生い茂っていないところに自生する傾向があり、1回咲くと同じ場所で3、4年は毎年咲き続けるという。保健所に寄せられた福知山市内の発見情報は、22年7件、23年4件。今年はすでに1件の通報があったという。
もし見つけた場合は中丹西保健所、電話0773(22)6382、もしくは福知山署、電話0773(22)0110へ。
写真=福知山市内で昨年に発見されたケシ(中丹西保健所提供)