由良川でサギが子育ての準備 音無瀬橋上流
2024年05月03日 のニュース
京都府福知山市呉服町と猪崎を結ぶ音無瀬橋の上流左岸の藪裏(蛇ケ端御藪)で、水鳥の仲間のサギが巣を作り、子育ての準備を進めている。
由良川と支流の法川との合流点付近にあり、様々な植物や動物が生息。サギたちにとっても住みやすい場所で、コロニー(集団繁殖地)として知られている。
今年も昨年同様暖冬のため、春先から明智藪への飛来が見られる。サギの種類はチュウダイサギ、アオサギ、コサギなどで、約100羽が生息しているとされる。
天敵のカラスからひなを守るため、巣は薮のてっぺんより少し低いあたりに作ることが多い。今は親鳥が巣作りに使う枝を口にくわえて藪の周囲を飛び交っている。
ひながかえるのは5月下旬から6月にかけて。親鳥は餌となる魚や水生昆虫などを捕まえにいくため、上流の中六人部地区や下流の大江地域まで飛来するという。
市自然科学協力員の森方徹さん(77)は「由良川は河川改修が進んで、サギたちが餌をとる場所が少なくなり、すみづらい状況になっています。ひなが生まれると、周囲はよりにぎやかになり、ふんの臭いもするかとは思いますが、しばらく静かに見守っていただければありがたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=枝を口にくわえ、藪の上空を飛ぶサギ