豪雨被害の熊本で被災調査 福知山河川国道事務所から職員派遣
2020年07月14日 のニュース

京都府福知山市蛇ケ端、国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所の職員2人が13日、国交省の緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)の一員として、豪雨で甚大な被害が発生している熊本県に派遣された。14日から20日まで被災状況の調査などにあたり、21日に帰着する予定。
九州地方では7月3日夜から、低気圧や梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、局地的に猛烈な雨が降った。特に熊本県では、60人以上が犠牲になるなど、大きな爪痕を残した。
派遣されたのは、河川管理課の樋口裕行さん(44)、計画課の柳咲貴さん(24)。熊本県南部の県芦北地域振興局管内で、豊岡河川国道事務所の職員2人との4人態勢で活動する。
主に道路の被災調査を行い、復旧方法検討のほか、概算工事費を算出し、各自治体に報告する。さらに河川の被災調査を行う可能性もあるという。
福知山事務所玄関前で13日に出発式があり、矢野則弘所長が「被害はまだ拡大していると聞いている。新型コロナウイルスのこともあり、困難な派遣ではあるが、培ってきた技術を生かし、業務をしっかり遂行してほしい」と伝えた。
これを受け、樋口さんは「少しでも安心を届けられるよう、頑張ってきます」と話し、気を引き締め、車に乗り込んだ。
写真=熊本県に派遣された樋口さん(右)と柳さん