晴れた日も雨傘通学 コロナと熱中症予防に美鈴小

2020年07月14日 のニュース

 福知山市大江町二俣三の美鈴小学校(塩見文雄校長)では今月から、児童たちが「傘差し登下校」をしている。新型コロナウイルス感染予防で、歩く児童たちの間隔をあけるソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保と、傘で日差しを遮る熱中症予防の2つの効果があり、児童たちの間で習慣付けをしている。

 コロナの影響による休校があり、授業再開後、児童たちはマスクをして登下校をしてきた。しかし暑さが増すと、マスクをしての通学は、熱中症にかかるリスクが高くなると考え、検討した結果、マスクをせずに、傘を差しての登下校を決めた。

 並んで歩く際、傘を差すことで、前後の間隔が約2メートルあくことから、コロナ感染の予防にもなり、一石二鳥の効果があるとして、保護者に協力を求め、7月2日から始めた。

 全校児童18人のうち、スクールバスを利用せずに徒歩で登下校している天田内と二俣に住む13人が対象で、児童たちは普段使っている傘を使用。マスクをしていないため、おしゃべりはあまりせず、きちんと一列で歩いている。

 熱中症、コロナ感染が予防できるメリットがある半面、傘を差すことで視野が狭くなり、交通事故のリスクが高まるほか、傘を振り回す遊びをするなどの危険性もある。そのため、児童たちには十分気を付けるように指導している。

 5年の佐藤豊孝君は「傘がないほうが歩きやすいけど、前後の距離も取れるので良いと思います。傘差しでの登下校にも慣れてきました」と話していた。

 夏休みを挟んで9月30日まで続ける予定で、塩見校長は「コロナの感染者数が再び増えているので、児童たちにはひとごとではなく、自分で予防するという意思を持って、傘差し登下校を続けてほしい」と願っている。
 
 
写真=傘を差して、マスクをせずに下校する児童たち

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