3週間ぶり、通学路に子どもの声 小中学校で修了式
2020年03月24日 のニュース
京都府福知山の市立小中学校で24日、一斉に修了式があった。新型コロナウイルスの影響で3日から臨時休校となっていたため、児童、生徒たちは3週間ぶりの登校で、通学路に子どもたちの元気な声が響いた。25日からは春休みに入る。
内記五丁目の惇明小学校(芦田昌雄校長)では町内別に集団登校。学校前で指導にあたる先生たちが「おはよう」と声を掛けると、児童たちが元気に応えていた。
各クラスで健康観察があり、児童たちは自宅で検温してきたか、また体調はどうか-などのチェックを受けた。このあと講堂で全員集まって修了式をしたが、感染防止のため、窓を開けて換気し、できるだけ短時間で済ませた。
再び教室に戻って、各学年最後のまとめとして、1時限だけ国語や社会科などの勉強をした。担任の先生から通信簿を受け取り、春休み中の暮らしについての注意事項のほか、新型コロナウイルスの感染防止対策に関して手洗いの必要性などの話も聞いた。
2年生の男子児童は「休み中はゲームとかはあまりせず、勉強をしていました。学校へ行くのは楽しい」と言い、5年生の女子児童は「コロナウイルスは怖いので、春休み中は人混みの中に行かないようにしたい」と話していた。
ボランティアで登校の見守りをする女性は「子どもたちの姿を見ると、ほっとします。これが普通で、みんな元気そうで安心しました」と喜んでいた。
芦田校長は「うれしそうな顔をして登校する子どもたちが多く、こうして当たり前に登校できることが本当にありがたい。休み中、外に出る時は家族の人たちと相談して出掛けてほしい」と望んでいた。
市立小中学校の始業式は4月7日、入学式は中学校が同8日、小学校は同9日の予定で、各学校で準備を進めているが、状況によっては変更になる場合もある。
写真=マスク姿で登校する惇明小の児童たち(24日午前7時45分ごろ)