甲冑隊もマスクで登場 福知山城
2020年03月25日 のニュース
時節柄、甲冑武者もマスクを着用-京都府福知山市の福知山城周辺に立ち、観光客をもてなす「丹波福知山手づくり甲冑隊」(寺本吉勝隊長)は、新型コロナウイルス感染予防対策にと、マスクを着用して写真撮影に応じている。
福知山甲冑隊はこれまでから各地のイベントに登場するなどして、「明智光秀ゆかりの地・福知山」をPR。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が始まってからは、頻繁に城に出向き、増える観光客に対応してきた。
しかし、国内外で新型コロナウイルスの感染が拡大し、国内外の団体客が激減。また市内でも、福知山市民病院で感染者が出たり、感染拡大予防のため福知山城など公共施設が休館となったことから、ここ1週間ほどは活動を控えていたという。
それでも、休館中にもかかわらず福知山城を訪れてくれる観光客があり、「せっかく来てもらった人たちをもてなしたい」と、市民病院の診療再開をひとつの区切りと判断し、21日から活動を再開させた。
22日は寺本隊長(72)と隊員の田村宏さん(73)が城の本丸広場に立った。城天守閣は27日まで閉館しているが、休日とあって訪れる人は多く、マスク姿の甲冑隊とパシャリ。笑顔が広がった。
■「かっこいい写真が撮れた」 親子連れ大喜び■
兵庫県西宮市の椎野智之さん(46)は、息子の拓海君(13)と翔雲君(10)を連れて来城。「新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、マスクをするのは良いと思います」とし、好意的に受け止めていた。
また翔雲君は、新聞紙で甲冑を手づくりするほどの、大の歴史好き。大河ドラマにも夢中で、「天守閣が閉まっているのは残念だったけど、かっこいい甲冑隊と写真が撮れて、めちゃめちゃうれしい」と喜んでいた。
写真=マスク姿で写真撮影に応じる手づくり甲冑隊