子の命守るために サッカークラブの保護者ら救命方法学ぶ
2023年07月26日 のニュース
保護者やコーチら 熱中症の対策も
京都府福知山市の少女ジュニアサッカークラブチーム「FCリアンズ」(西川眞幸代表コーチ)は23日、新庄の下豊富会館で、救命方法や熱中症対策の講習会を開いた。保護者やコーチ、子どもら計15人が参加し、福知山消防署東分署警防係の消防士長、大野智弘さんから、必要な技術や知識を学んだ。
接触プレーやボールが強く当たったことなどで体調が悪くなった選手への対応、熱中症対策など夏場の練習の安全確保などを考えようと、小学1年から6年までの33人が所属する同チームが企画した。
大野さんは、倒れて意識がなくなった子どもへの対応として、胸骨圧迫の方法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を指導。「意識と呼吸がないことを確認したら、人を呼んで119番通報やAEDの手配をしつつ、胸骨圧迫をし続けることが必要になります」などと伝えた。
また、熱中症対策では「選手が『のどが渇いていない』と言っても、定期的に飲み物を飲ませることが一番の対策です。水分が自分で飲めないなどの状況では、ためらわずに救急車を呼んでください」とした。
保護者からは「子どもの意識が戻ったら、どうしたら良いですか」「熱中症の可能性がある場合、どこを冷やすのが効果的ですか」などの質問があった。
西川代表コーチ(55)は「実際の現場で、どう対処をしたらいいかがよく分かりました。選手の安全を第一にやっていきたいです」と気を引き締めていた。
写真(クリックで拡大)=人形を使って対応方法を学んだ