フライングディスク日本代表に福知山出身の石川響介選手 世界選手権5位に貢献 

2023年07月26日 のニュース

 京都府福知山市今安出身で、滋賀県のびわこ成蹊スポーツ大学3回生、石川響介さん(20)が、フライングディスク競技の一つで、7人制のチームスポーツ・アルティメットの世界選手権に日本代表として出場した。7月2日から8日までイギリスで開催され、23歳以下の頂点を決めるオープン(男子)部門のメンバーとして活躍、5位入賞に貢献した。

 競技は、2チームの対戦形式で、100メートル×37メートルのコートを使い、ディスクをパスしながら運び、コート両端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となる。ディスクを投げる技術や走力、持久力を必要とすることから英語で「アルティメット(究極)」の名前が付けられた。

 石川さんは、修斉小学校、成和中学校は野球を通じて心身を鍛え、綾部高校ではソフトボール部に所属し、全国大会に府代表として計2回出場を果たした。大学進学時、ソフトボールを続けるか迷ったが、高校の授業で経験があり、高校の先輩がしているアルティメットに魅力を感じ、1回生の春から始めた。

 もともと敏捷性などの身体能力が高く、地道に練習を積み重ねて、ディスクを扱う技術などを習得。2022年春には、20歳以下の日本代表に選ばれた。現在は、大学チームのゲームリーダーとして活躍している。

 大学では、攻撃の選手としてチームを引っ張るが、日本代表では、機動力や敏捷性、高い身体能力を生かしたプレッシャーのある守備が評価され、守備の役割を果たす選手として、26人のうちの一人に選ばれた。

 世界選手権大会は、世界フライングディスク連盟(WFDF)主催。オープン部門は15チームが出場し、7、8チームの2ブロックに分かれて総当たりの予選リーグを行った。日本代表は予選を5勝2敗のブロック3位で決勝トーナメントに進出。

 準々決勝はイタリアに13-14であと一歩及ばず競り負けたが、最後は予選で一度負けていた格上のカナダと5位決定戦を戦い、15-13で勝利した。また、スポーツマンシップなどが評価され、部門内で唯一、日本代表に「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」(SOTG賞)が贈られた。

 10試合中9試合に出場した石川さんは、「初めての大舞台で、いつも通りのプレーをするのが難しかった。準々決勝で敗れたあと、5位決定戦は精神的に厳しいところがあったが、ベストを尽くせた。チーム全体として試合を重ねるごとに攻撃の連携が向上するなど成長できたことが良かった」と振り返る。

 今後は「今回の世界選手権のような貴重な経験を生かして、9月の大学選手権では、チームをまとめて、地区予選突破をめざしてがんばりたい」と意気込んでいる。


写真(クリックで拡大)=SOTG賞のメダルを持つ石川さん

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