市立小中学校で2学期の始業式 通学路崩落の大江学園はう回路で登校
2023年08月30日 のニュース
京都府福知山市内の市立小中学校で30日、2学期の始業式が一斉に行われた。夏休み中の台風7号の影響で、イベントが中止になったり、大江地域を中心に被災した児童、生徒がいたりした。悲しい思いをした子どもたちも多いが、久しぶりの友だちとの再会を喜んだ。
大江学園はう回路で通学も
大江地域では浸水被害や土砂崩れなど大きな被害が出た。大江町波美、小中一貫教育校・大江学園(市田博校長、児童・生徒251人)では、床下浸水などに遭った子どもたちが数人いたが、幸い、教科書がぬれるなど学習に関わる被害を受けた子はいなかった。
しかし、河守、金屋方面の児童が使う学園前の通学路の道路が崩落。工事が完了するまでは、崩落場所すぐそばのう回路を通ることにした。スクールバスも5台中4台が、普段と違うルートで行くことに決めた。30日の朝は、初めてのう回路での通学となった45人の児童が、教員に見守られながら元気に登校した。
始業式は全児童、生徒が集合し、午前8時50分から体育館で行われた。市田校長が「台風7号が直撃し、町に大きな傷跡を残しました。町を元通りにするため多くの児童、生徒のみなさんが復旧活動に参加し、お手伝いをしてくれています。『うれしかった』『助かった』と喜びの声が届いています。これからも人のため地域のために力を尽くす心を持ち続けてほしい」と語りかけた。
式後、夏休み中に部活動で活躍した子どもたちの表彰伝達があり、各教室で宿題などを提出した。
写真(クリックで拡大)=市田校長の話を聞く児童、生徒たち(30日午前8時50分ごろ、大江学園で)