くじら肉もおいしい! 小中学校で昔の給食再現
2024年01月29日 のニュース
全国学校給食週間の24日~30日に、京都府福知山市立小中学校で、明治から現代までの給食の献立を再現したメニューが出されている。子どもたちは、昔の給食がどんなものなのかを知り、味を確かめた。
学校給食は明治22年(1889)に始まり、戦時中は一時中断されたが、戦後にユニセフから食料の寄贈を受けて再開した。
毎年、学校給食週間前後に、市学校給食センターがテーマを決めて特別な献立を考えていて、今回は給食の歴史を知ることで普段の食生活を振り返る機会にと企画。各年代の給食をほぼ再現し、日替わりで提供している。
26日は昭和27年(1952)の給食で、くじら肉のごま揚げ、しそ和え、豆腐のすまし汁のおかずが並んだ。
新庄の成和中学校(濵中孝之校長、生徒216人)では、食事中に校内放送などで献立について解説。当時は牛肉や豚肉よりも安価で栄養価が高いくじら肉がよく食べられていたことなどを伝えた。
初めて食べるという生徒が多く、興味津々な様子で味わっていた。2年生の塩見祐人君は「初めて食べましたが、かみ応えがあって、味はとてもおいしかった。給食の歴史も知ることができて良かったです」と話していた。
子どもの頃に給食でくじら肉を食べていたという福知泰輔教頭(48)は「食べるのは子どもの時以来で、当時を思い出しました。変わらない味でおいしかったです」と懐かしんでいた。
写真(クリックで拡大)=くじら肉を味わう生徒(成和中で)