「一人で悩まず周り頼って」 妊活セミナーで医師ら

2024年01月29日 のニュース

 京都府福知山市内記二丁目の市総合福祉会館で、妊活中や妊娠、出産を支援する人らを対象にした「妊活セミナー」がこのほど開かれた。中丹地域で働く医療福祉職の連携をめざす団体・マスタードノタネが主催。メンバーで産婦人科医でもある杉山伸子さんが不妊治療について説明したほか、治療を経て出産した女性が体験談を話した。

 日本産婦人科学会によると、2021年に日本で生まれた赤ちゃんの約12人に1人が体外受精児で、過去最多となった。22年には不妊治療が保険適用となり、今後も増加が見込まれる一方で、治療を受ける女性の多くがストレスや軽度の抑うつ症状を抱えているという。悩みの原因は「終わりの見えない治療」「高額な治療費」など。そんな女性を支える場になればとセミナーを開いた。

 「避妊せずに1年妊娠しなければ不妊症とされています」と杉山さんは定義を示し、特定不妊治療にあたる体外受精は「人工授精と比べ短期で妊娠する可能性があるのが最大のメリット」と話す。しかし、遠方の京都市など都市部の病院でしか受診できず、仕事などとの両立が難しいことも説明した。

 体験談を話した市内在住の30代女性は、不妊治療を「出口の無いトンネルのようなもの」とし、3年以上にわたる治療期間中には様々な葛藤があったという。治療を受けても妊娠せず、「幸せそうな親子を見ると心の底から憎むときもあった」と、当時の思いを赤裸々に語った。

 それでも、同じ治療をする人との交流や職場の理解、夫の支えがあって乗り越えられたと述懐。「不妊治療は期待しすぎず、でも希望は捨てないように。一人で悩まないで周りの人と一緒に取り組んでほしい」と伝えていた。

 

写真(クリックで拡大)=不妊治療について話す産婦人科医の杉山さん

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