京都府が豚コレラ予防対策 8千頭にワクチン
2020年01月21日 のニュース
家畜伝染病の豚コレラ(CSF)の感染予防のため、京都府は15日から18日までに、府内で飼育されているブタ約8千頭にワクチン接種をした。福知山市内では17日にあり、市動物園や個人所有など計35頭に接種した。
豚コレラは、ブタやイノシシがかかるウイルス性の伝染病で、これまで岐阜や三重、埼玉、沖縄、大阪など9府県の養豚場などで、感染が確認されている。人に感染することはない。
京都府内では確認されていないが、発生地域に隣接するなどしており、国が接種推奨地域に設定。国から接種プログラムの承認が得られたため、生後1カ月未満の子ブタを除いて初回の一斉接種をした。
今回の接種は無料で、府家畜保健衛生所獣医師職員が、養豚場などをまわり接種。これ以降、新しく生まれた子ブタについては、順次接種していくが、1頭あたり200円かかる。
市内では、猪崎の市動物園で飼育されているミニブタとイノシシ(「ミワ・ウリ」コンビのウリボウ)にもワクチンを打った。
また野生のイノシシ対策として、府は経口ワクチン投与に取り組む予定で、対策協議会を立ち上げて散布計画を作成中。2月からの実施をめざしているという。
写真=福知山市内での接種の様子(京都府提供)