キック、ムエタイ国内3冠持つ小学6年生 世界王者を目標に細見君
2019年09月06日 のニュース
京都府福知山市内にキックボクシングとムエタイ(タイ式ボクシング)の国内タイトルを3つ保持している小学生がいる。西佳屋野町の細見樹斗君(11)=雀部小6年=。小学1年生のころからキックボクシングを始め、現在は兵庫県神戸市内のジムに通って練習を続ける。将来はプロ選手になる目標を持っており、「もっと強くなりたい」と上をめざす。
小学1年の9月ごろ、福知山市内でキックボクシングやグローブ空手を教える福知山ジムに通い始め、練習を重ねた。約2カ月後の11月には、公式戦初出場の関西グローブ空手交流大会・少年大会(新人戦小学1・2年生の部)で優勝した。
3年になってからは、神戸市のロイヤルキングス・ジムに移籍。平日の練習には、今も学校が終わってから父親の俊明さん(40)が運転する車や高速バスで片道約1時間半かけて通っている。
昨年12月にはピーターアーツスピリット2018全日本大会のU-10・34キロ級(トーナメント)で優勝し、チャンピオンになった。今年4月にはネクスト・レベル第4回ジュニア日本統一王座決定戦の30キロ級(ワンマッチ)で勝ち、同級の王座に就いた。6月に開かれたムエタイの大会、グリーンボーイファイト(トーナメント)で優勝。3本目のタイトルベルトを獲得した。
3大会とも右足のくるぶしを骨折していたが、痛みに耐えて栄冠を勝ち取った。
8月に開かれたWBCムエタイジュニア大会(同)にも出場したが、惜しくも3位になった。
細見君はミドル・ハイキックが得意で、冷静に相手の動きを見て戦うタイプ。9月からは、より強い選手が集まる神戸市のモンスタージャパン・ジムに移り、週5回のペースで練習する。
今後もいろいろな大会に出場したいと考えていて、俊明さんは「どんな試合でもあきらめず、高みをめざしてほしい」とエールを送る。
細見君は「キックボクシングはずっと続けていきます。日々練習を重ねて強くなり、世界チャンピオンをめざします」と大きな目標を掲げる。
写真=国内のタイトル3つを保持する細見君