パラ陸上で日本新 福知山高3年足立選手

2019年06月06日 のニュース

 福知山市かしの木台、京都府立福知山高校3年で陸上部員の足立悠都選手(17)が、2日に大阪市長居陸上競技場で開かれた第30回日本パラ陸上競技選手権大会の男子走り高跳び(上肢障害T47)で、1メートル73を跳び、日本新記録を樹立し優勝した。

 男子走り高跳びのT47は、足立選手と前日本記録保持者の岡林正紀選手(奈良県)との一騎打ちとなった。

 足立選手は1メートル50をパスし、1メートル55、1メートル60、1メートル65を一発クリア。日本記録の1メートル70は、緊張して2回続けて失敗したが、「ここで終わったら、これまで支えてくれた人たちに申し訳ない」と、最後の3回目は集中して跳び、バーを越えた。

 次の1メートル73は、1メートル70の3回目の跳躍をイメージして跳び、1回目でクリアし、日本記録をあっさりと打ち立てた。このあと1メートル76に挑戦したが、惜しくも越えることができなかった。

 足立選手は生まれつきの病気のため左腕が短く、握力はほとんどない。福知山高に入学してから陸上を始め、一般の高校の大会とパラ大会の両方に出場。1年の時にはアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催されたアジアユースパラ競技大会の100メートルと走り幅跳びの両競技に出た。

 日本パラ陸上競技選手権大会には走り高跳びにで1年の時から出場し、初挑戦で1メートル50、2年時は1メートル60を跳び、年々記録を伸ばしてきた。自己ベストは今年5月の両丹高校陸上競技対校選手権大会で出した1メートル75。一般大会のため、パラ公認記録とはならない。

 一番の目標は来年開催の東京パラリンピック出場。足立選手は「出場できる条件はまだはっきりとは分かりませんが、11月の世界パラに出場して、ぜひ頑張りたい」と言う。

 今後は「跳躍のすべての動作に影響を与える助走を安定させるため練習に励みたい」と話している。

 

写真=日本新記録樹立を喜ぶ足立選手

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