出水期前に 国、府、市で災害危険箇所パトロール
2019年05月29日 のニュース
大雨による出水期を前に福知山市は28日、国、京都府などの防災関係機関と協力し、市内の災害危険箇所3地点で防災パトロールをした。約30人が参加し、それぞれの場所で今後の対策、課題などを確認し、情報を共有し合った。
毎年取り組んでおり、今回は昨年の7月豪雨災害で山の斜面が崩落し、川をふさいで天然ダムとなった大江町公庄の谷河(たにご)川▽緊急治水対策の一環で行う川北の樋門築造工事現場▽市街地の内水被害を防ぐための西小谷ケ丘の桃池調整池整備工事現場を巡った。
最初の谷河川では、府中丹西土木事務所河川砂防室の後藤一成副室長が特定緊急砂防事業の進捗を説明。川をせき止めた土砂横に流路溝を設置したり、天然ダムが決壊しないよう、土砂内に排水管を埋め込んで水の排出に努めてきたことなどを話した。
監視カメラ、水位計などを設置して随時監視をしているほか、下流側に高さ14・5メートル、幅48メートルの砂防堰堤の設置が決まっており、6月ごろから着工する予定で、砂防完成後に崩壊斜面の強化などの対策をしていくことも伝えた。
パトロール後は、市役所隣のハピネスふくちやま3階会議室で協議会を実施。綿密な情報交換に努め、今後も協力して災害対策にあたることを確認した。
写真=谷河川を視察する参加者たち