ネパールの子に文房具を 支援する会が提供呼びかけ
2019年02月22日 のニュース

京都府福知山市民有志でつくる「ネパールの子どもたちを支援する福知山の会」(小滝篤夫会長)は今年も、ネパールの山岳地帯にあり教育環境が整っていないムスタン地区の子らに文具を贈る。3月1日から同17日まで、会の活動に賛同する土の建設業、HASI HAUS(ハシハウス・橋本工業)で市民から鉛筆の提供を受け付ける。
ムスタン地区に支援物資を贈る取り組みは01年から行われており、小滝会長(70)=観音寺=と福知山高校ボランティアバンクの生徒らが始めた。その後福知山の会が結成され、市民の協力を得ながら、靴や文房具などを集め、定期的に現地に運んでいる。
今年はムスタン地区のシャン村、ティニ村の学校に届ける予定で、鉛筆のほか、これまで集まったノートや消しゴム、本なども贈る。
また1口100円のワンコイン募金も呼びかけている。募金で集まった浄財は、子らに贈る鉛筆1ダースと消しゴム、鉛筆削りの文房具セット(日本円で約100円)の購入に充てる。
ハシハウスでは1階のアトリエで午前10時から午後5時まで、鉛筆の提供と募金を受け付けている。鉛筆は未使用で黒鉛筆に限る。色鉛筆やシャープペンシルなどは受け付けない。火・水曜は定休。
福知山の会の小滝会長ら会員5人が3月30日に現地に向け出発。先にネパールの首都カトマンズの郊外にあるサクーというまちを訪れ、会への寄付金で購入した図書を渡したあと、4月3日にムスタン地区に行く。
小滝会長は「今回はシャン村やティニ村以外の村にも物資が届くよう手配したい。ネパール全体が教育環境が整っていないので、今後も出来る限り多くの物資を届けていきたい」と話している。
写真=シャン村の学校で、贈られた文具セットを持つ子どもたち(17年10月)