災害復旧などで一般会計2.9%増 福知山市2019年度当初予算
2019年02月22日 のニュース
京都府福知山市は2019年度当初予算案を発表した。一般会計は、前年度当初比2・9%増の416億円。昨年7月豪雨の災害復旧費9億2200万円のほか、将来の負担軽減のため大規模な地方債の繰上償還を実施することなどで膨れ上がり、06年の1市3町合併後では最大規模になる。特別会計などを含む総額は0・1%増の889億5600万円(100万円未満切り捨て、以下同)。市議会3月定例会に上程する。
大橋一夫市長は、安心・安全な生活基盤の確立▽医療・介護・福祉の更なる充実▽市の多様な魅力を情報発信していくシティプロモーションの更なる展開▽教育・産業・雇用がつながるまち▽市民とともにつくる経営力の高い市政-の5本柱を挙げ、「特に災害対応、防災対策にしっかり取り組みたい」とした。
予算案では、7月豪雨災害の復旧費とともに、最終年度の「総合的な治水対策事業」として24億9800万円、このほかの防災対策に6億3500万円を計上。固定的な経費が歳出の大半を占め、限られた予算のなかでも、手厚く配分した。
また福知山市ゆかりの明智光秀を主人公にする大河ドラマ「麒麟がくる」が、20年1月からNHKテレビで放送開始されることを受け、福知山光秀プロジェクト推進事業として1億300万円を計上。官民連携の推進協議会を核に、機運盛り上げと観光客のおもてなし準備を進める。
写真=浸水被害の軽減に向け、雨水排水路の新設を進める