白藤屋菓子舗 白藤 芳生 さん

京菓子の伝統を守る

 曾祖父の白藤春藏が京都市内で京菓子の修業をして創業したと聞いています。3つの茶室からなる京数寄屋造りの今の店舗は昭和25年に二代目藏之助が新築しました。小さい頃から家業を見て、高校になると手伝っていましたから、自然にこの道に入りました。
季節の生菓子を中心に、できる限り地元の食材を使い、餡(あん)を炊くところからすべて手作りしています。レシピは、昔のままに守るもの、新しく生みだしたものなど無数にあります。店頭には二十四節気に合わせて季節の生菓子を常時5、6種類並べています。
 地元のお客さんは、お茶うけに1個単位で買って行かれます。お茶席で使われる時は、お花、お道具、器などとの兼ね合いを考え、さりげなく季節らしさを演出できるよう工夫します。様々なお届け物にも使って頂いています。自分の作った和菓子で、いろいろな場を和ませることができればうれしいですね。


  200、300個作って本当に上手にできたと思えるのは2、3個。この世界に切りはありません。今では市内で店売りをしているのは私の所だけになりましたが、これからも京菓子の伝統を守っていきたいと思います。       (談)

匠プロフィール
1967年、1902年(明治35)創業の和菓子屋の次男として生まれる。近畿大学農学部水産学科を卒業後、故郷に戻り祖父藏之助氏のもと修業に入る。以来、和菓子一筋約30年。現在、四代目として京菓子の伝統を受け継ぐ。

住所/宮津市鶴賀2074
TEL0772-22-2062

2019年10月25日 16:00

お得なクーポン情報はこちら!

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべてタウンタウン編集室、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前にタウンタウン編集室へご連絡下さい。