「国宝」アンコール上映 喜久雄の鏡台など特別展示 福知山シネマ
2026年10月29日 のニュース
京都府福知山市広小路通りの福知山シネマは11月6日~19日に、映画『国宝』を2週間限定でアンコール上映する。上映に先駆けてロビーには、福知山シネマと親交が深く、映画のロケ地となった芝居小屋「出石永楽館」(兵庫県豊岡市)が所蔵する劇中の小道具を特別展示。主人公・喜久雄が使用した鏡台などがあり、作品の世界観を感じられる内容で来館者を迎えている。
歌舞伎を題材にした国宝は昨年6月6日に公開され、興行収入は200億円を超え、実写邦画歴代1位となる圧倒的な大ヒットを記録。福知山シネマでも封切りから1年間上映する異例のロングランとなり、観客動員数は実写映画としては最多の1万6910人にのぼった。
永楽館の赤浦毅館長らが国宝公開初日に、最寄りの福知山シネマを訪れたことから両館の交流が始まった。
以来、互いの存在をチラシやSNSなどで来館者に紹介。年末年始には新春企画として永楽館の協力のもと、福知山シネマのシアター内に、作中に登場した劇場のちょうちんや役者のぼりを展示する催しをした。
今回のアンコール上映と特別展示は11月4日~11日に開かれる「第16回永楽館歌舞伎」を応援しようと企画した。
特別展示は、新春企画と同様のシアター展示に加え、新たにロビーにも小道具を並べる。内容は永楽館で撮影された演目『二人藤娘』の歌舞伎絵▽人間国宝・小野川万菊の楽屋に飾られていた屏風▽喜久雄の師匠・花井半二郎役の渡辺謙さんが撮影スタッフに配ったオリジナルTシャツなど貴重な品がずらり。
作中の『二人藤娘』や『曽根崎心中』の化粧シーンで使われた喜久雄の鏡台もある。鏡台の下には畳のような床材を敷いており、実際の楽屋に置いてあるかのような雰囲気を味わえるうえ、鏡をのぞき込むことも可能で、喜久雄と同じ視点を体験できる。
また、特別展示期間中、入り口付近には、永楽館で飾られる福知山シネマの名入りの協賛のぼりを置いている。
福知山シネマの番組編成・広報の細川龍作さん(44)は「国宝上映終了後、初めての永楽館歌舞伎で、しかも演目には二人藤娘もあり、応援したい-と展示を決めました。国宝を一過性のブームで終わらせず、映画をきっかけにつながった地域の文化的な文脈を今後も育てていきたい。両館と国宝好きな人たちの“同窓会”の場となるような心温まる機会になれば」と話している。
特別展示の観賞は無料。映画の上映は本館シネマ2で、一日1回。料金は一般1500円、学生1千円。割引券との併用不可。
写真(クリックで拡大)=貴重な小道具が並ぶ









