市内各地で秋祭り まちに太鼓や笛の音響く 住民らでにぎわう
2026年10月13日 のニュース
京都府福知山市内の各地で11、12両日、秋祭りが行われた。秋晴れのもと、五穀豊穣に感謝し、家内安全を願って神輿が練り歩いた。威勢の良い掛け声や太鼓、笛のにぎやかな祭りばやしが秋色深まるまちに響き渡った。
子ども相撲や甚句で境内沸く
夜久野の天満神社
夜久野町宮垣の天満神社で11日、秋の大祭が執り行われた。相撲にゆかりの深い神社の伝統行事で、子どもたちが力を競う相撲や、住民が力士に扮して歌う「相撲甚句」があり、境内を沸かせた。
相撲の始祖といわれる野見宿禰が、県主としてこの地方を治めたことから、同神社の祭礼で相撲が奉納されるようになり、丹波・但馬地域に広まったと伝えられている。同神社では一度途絶えたものの、相撲甚句を1982年ごろに復活させ、現在まで受け継がれている。
祭りは、宮垣、大岶、桑谷、西垣、栗尾、才谷の6自治会の氏子主催。移住者や福知山公立大学の学生も運営を支えた。
子ども相撲には、地元や出身者の子どもたち約40人が参加。「頑張れー」と声援が飛ぶ中、土俵では一進一退の取組が繰り広げられた。観客たちは、子の可愛らしい姿に目を細め、勝負が決まるたびに歓声を上げた。
続く相撲甚句では、化粧まわしを着けた10人の力士が土俵へ。土俵の外側をゆっくりと回りながら、時折中央へ向かって手を打つなど、独特の所作を交えて甚句を歌い上げた。
御旅所で毛槍演武、100人が練り歩く
生野神社
上六人部地区、三俣の生野神社で11日、秋季例大祭が営まれた。500年以上続く伝統行事で、毛槍を持った奴、子ども神輿、大人神輿など総勢約100人が後正寺、坂室、堀越、三俣を巡行した。
奴は30-40代の7人が務め、各地区の御旅所で約3メートルの毛槍の投げ渡しを披露した。大人神輿は、住民のほか、市人材マッチングサービス「福まち」の応募者や、福知山公立大生、福知山青年会議所(JC)のメンバーも加わった。
総代代表の高橋義行さん(81)は「少子高齢化により、担ぎ手の確保には四苦八苦したが、今年は初めて福マチやJCの参加者にも加わってもらった。地域の外からも力を貸していただきながら、これからも伝統を守っていきたい」と話していた。
雨乞い踊りを子らが披露
今安の天照玉命神社
今安の天照玉命神社では、11、12両日、秋祭りが催された。12日の本祭では、子どもたちが地元に古くから伝わる「雨乞い練り込み踊り」を披露した。
日照りの際、雨を願って踊ったのが始まりとされる。約35年前からは保存会が子どもたちに踊りを教え、祭りで披露している。
小学生21人が踊りや演奏に参加。神輿巡行の後、境内で太鼓や笛の音色に合わせ、うちわや扇を手に軽やかに舞った。好天の中、額に汗しながら躍動感あふれる踊りを披露し、大人たちから大きな拍手を受けた。
小太鼓を担当した修斉小4年の男子児童は「練習では他の楽器とリズムを合わせるのが難しかったけど、本番ではうまくたたくことができました」と話していた。
コロナ禍前の規模でにぎやかさ戻る
前田の明天神社
福知山市前田の明天神社でも11、12両日、区民祭が営まれた。コロナ禍で縮小していた規模を戻し、子ども会による屋台なども出して住民たちがにぎやかに交流を楽しんだ。12日は、子どもたちの有志による明天太鼓が響く中、住民による行列が神輿を引きながら地区内を練り歩いた。
前田自治会(田淵末浩自治会長)と氏子たちで作る同神社の社係が協力し、毎年開いている。御霊太鼓の流れをくむ明天太鼓は、地域の子どもたち約20人が参加し、夏休みから練習をしてきた。
神輿巡行では地区内の10カ所で太鼓の力強い演奏を披露。獅子舞や神様のお面に先導された神輿を迎えた。田淵自治会長は「天候にも恵まれたくさんの方に来てもらえました。住民たちのふれあいの場としてこれからも続けていきたい」と話していた。
写真上から(クリックで拡大)=白熱した子ども相撲(天満神社)
写真(クリックで拡大)=毛槍演武を披露する奴(生野神社)
写真(クリックで拡大)=巡行する大人神輿(庵我神社)
写真(クリックで拡大)=うちわや扇を持って踊る子どもたち(天照玉命神社)
写真(クリックで拡大)=神輿を引く子どもたち(明天神社)










