文字に託す感謝の思い 少年の主張京都府大会で最優秀 福高附属中1年青木奈咲さん

2026年10月29日 のニュース

 京都府福知山市土師、福知山高校附属中学校1年の青木奈咲さんが、第48回少年の主張京都府大会で、最優秀にあたる「府知事賞」に輝いた。4歳から書道を習っている青木さん。祖父の教えや書道教室の先生との死別を通し、日ごろから感謝や思いを相手に伝える大切さを学んだ経験をまとめ、高い評価を受けた。

 大会は、広い視野や柔軟な発想、創造性を育み、論理的に考えて自分の主張を伝える力を身に付ける機会にしようと、府青少年育成協会などが主催。中学生が対象で、今回は府内の4537人から作文が寄せられた。

 内容は、社会や世界に向けての意見、身の回りや友だちとの関わりの中で感じたこと、社会に対する意見など。青木さんを含め、事前審査で選ばれた15人が、このほど京都市で開かれた大会に進み、それぞれの主張を順番に発表した。

 青木さんの作文のタイトルは『墨の香りに命を紡ぐ』。書道と出合わせてくれた祖父から、幼い頃に教わった「人や形あるものは、いつかなくなるけれど、誰かを想う気持ちは、文字として残すことができる」という言葉の意味を、理解するきっかけになった出来事を取り上げた。

 それは小学4年生のとき、大好きだった書道の先生が亡くなったこと。先生が残した青木さんの書への朱書きを見つめていたとき、「祖父の言葉と自分の現実が、パチリと音を立ててリンクした」。

 「力強い朱色の文字に、私への愛情が確かに生きている。文字は、時を越えて命を繋ぐ。私はそれを肌で理解した」とし、「今ある環境や大切な人の存在を当たり前と思わず、感謝や想いはしっかり伝えるべき」と改めて感じた。

 そして「私は今も日本の大切な伝統文化を受け継ぎ、今後も書道を続けていきたい。形あるものは、いつか消える。でも、人が人を想う心は、文字となって永遠に紡がれていく」とつづり、締めくくった。

 青木さんは、事前審査の通過が分かってから、自宅や学校で発表に向けての練習を重ねて本番に臨んだ。与えられた5分間で、「言葉にしっかり感情をのせて、ミスなく伝えることができた」といい、府知事賞を獲得することができた。

 また府大会には、同校3年の姫坂祥史君と2年の澤村勇理君も、事前審査を突破して出場。姫坂君は府市町村教育委員会連合会会長賞、澤村君は府青少年育成協会会長奨励賞を受けた。

写真(クリックで拡大)=府知事賞を喜ぶ青木さん

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