西山酒造社長講師に承継や起業のヒント探る 福高で中高生15人が受講 

2026年10月24日 のニュース

 京都府福知山市土師、福知山高校(田邉仁司校長)で21日、家業承継や起業に興味のある生徒を対象とした「アントレプレナーシップ講座」が開かれた。西山酒造場(兵庫県丹波市)社長で、福知山産業支援センター長の西山周三さん(53)から、受け継いだ資源を生かして新たな価値を見いだす方法や将来のキャリアの選択肢を広げる大切さを学んだ。

 教員や外部講師らが開講するさまざまなジャンルの講座の中から、生徒が自主的に選んで参加する「ユリイカ・デー」の一つとして実施。附属中学1年~高校3年の15人が受講した。

 講師の西山さんは青山学院大学卒業後、読売テレビで営業職として5年間勤務した。家業を継ぐために帰郷し、2007年から社長に就いている。

 講座では、企業理念の策定▽栗や黒豆を使った焼酎、甘酒ヨーグルトなどの新商品の開発▽女人禁制とされていた酒蔵での女性の積極的な登用など、入社後に行ってきたさまざまな改革を説明。

 日本酒離れが進む若者世代が飲みたくなるよう、酒瓶の見た目をがらりと変えたことも紹介し、「ほかとどう差別化を図るかという視点を持つことが大事」と述べた。

 酒蔵を継いでから大規模な水害に計3回遭った際も「逆境は成長のチャンス」と捉え、新たに農業分野へ進出したことなども話した。生徒からの「失敗や後悔は?」という質問には「失敗はあるけど後悔はない。失敗を次の成長の糧と捉えられる人が大きくなれる」と語った。

 また、センター長を務める産業支援センターに、大人だけでなく中学生も相談に来たエピソードを話し「みんなも気軽に話しに来て」と呼びかけた。

 講座を受けた中学1年の生徒は「祖父母がブドウ農園を経営していて、ためになるかもと参加しました。きょうの話で新しい視点もあって、まだ継ぐかは決めていないけどちょっと前向きになれた」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=「失敗を次の成長に」と助言する西山さん(右)

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