農林水産祭むらづくり部門で大江町「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」が内閣総理大臣賞
2026年10月26日 のニュース
美しい棚田が広がる京都府福知山市大江町毛原の住民らでつくるグループ「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」(水口一也代表)が、農林水産省などが主催する農林水産祭のむらづくり部門で内閣総理大臣賞(全国2位)に選ばれた。棚田保全、地域通貨発行やICTの活用などの多様な活動が認められた。同部門での内閣総理大臣賞受賞は市内初となる。
同祭は農林水産業者の技術改善や経営発展のため毎年開催し、天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林業振興会長賞が授与される。過去1年間に農林水産祭参加表彰行事で農林水産大臣賞を受賞したものの中から、農産・蚕糸、園芸、畜産、むらづくりなど7部門ごとに受賞者が選ばれる。
毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクトは、今年度豊かなむらづくり全国表彰事業(近畿ブロック)で農林水産大臣賞を受賞していた。
2015年に結成されたプロジェクトは、地域住民だけでなく毛原を応援する「村外村民」も参加する組織で、地区内で進む過疎高齢化の現状を見据え、1千年続く里づくりを理念に掲げて、棚田保全や交流活動、商品開発、暮らしの支援などを総合的に推進している。
具体的な取り組みとしては、稲作体験を中心とした棚田オーナー制度や棚田taikan(体感)ツアーを長年続け、棚田保全と都市農村交流を両立。クラウドファンディングにより食品加工所「毛楽里」を整備し、黒豆の粕漬けなど、地域資源を活用した商品開発や販売に取り組み、女性の活躍の場と収益の機会を創出している。
また、地域通貨「けーら」を発行し、草刈りなど地区内でのボランティア活動の対価などとして使い、集落内外の支え合いの仕組みづくりにつなげている。このほか地区内の全世帯にスマートスピーカーを導入。ICTの活用で、見守りや情報共有の充実を図っている。
表彰式は11月23日に、東京都内の明治神宮会館で開かれる。プロジェクトからは水口代表(68)らが出席する。
水口代表は「これからも美しい毛原の棚田の景観を守りながら、『活動人口』を増やし、1千年続く豊かな里づくりのために頑張っていきたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=地域通貨「けーら」を持つ水口代表








