撃退スプレーは距離と風 クマ対策「最後の手段」学ぶ 西日本高速道路ビジネスサポ社
2026年10月07日 のニュース
オンライン含め130人が受講
高速道路本線沿いの森林部などの点検、管理もする西日本高速道路ビジネスサポートは5日、福知山市長田野町の福知山高速事業所で、クマ対策の出前講座を受けた。市の鳥獣対策員の望月優さんを招き、座学と実践を通じてクマ撃退スプレーの使い方を学んだ。
山間部で作業をすることも多い同社では、全国的なクマ被害の増加を受け、安全を守ろうと昨年11月に職員へ1人1本のスプレーを配備。万が一、クマに遭遇した際、スムーズに使用できるようにと、クマ対策の出前講座を実施している福知山市に使用方法の指導について相談し、講座が実現した。
ネクスコ西日本の社員も含め約50人が参加したほか、中国や四国エリアなどからも約80人がオンラインで視聴した。
望月さんは座学で、ツキノワグマは最高で時速50キロほどで走るため、追いかけられれば逃げ切れないこと、冬眠前は食べ物を求めて活動が活発になることなどを説明。「出合った時に背中を見せて逃げたり、急に動いたりすると襲われることが多い」とし、遭遇した場合は目線を合わせてゆっくりと後退するなど、冷静に対処する大切さを教えた。
スプレーの使い方では、クマと目線を合わせたまま取り出せるような場所に携行しておくこと、噴射を確実に当てるには約5メートルの距離でクマの顔に向ける必要があることを指導した。また、有効成分にカプサイシンが多量に使われており、風向きや意図せぬ噴射などで自分自身が被害を受けないように注意を促した。
このあと、人体に害のない訓練用のボトルで実践。市が用意したクマのパネルやはく製に向け、職員たちがスプレーを噴射して安全装置の外し方や目標の狙い方などを確かめた。
西日本高速道路ビジネスサポート亀岡高速基地の植田元気主任(42)は「スプレーは最後の手段なので、クマの痕跡を見逃さずに遭遇を避けるようにしたい。頭が狙いづらいことや風向きに注意が必要なことも、きょうの訓練で実感しました」と話していた。
写真(クリックで拡大)=有効距離からクマのはく製に撃退スプレーを噴射









