「不審者と同じ対応を」みのり修斉こども園でクマ対策講座

2026年06月12日 のニュース

 5、6月に、付近でツキノワグマの目撃が相次いだ京都府福知山市新庄のみのり修斉こども園(福谷加枝園長)で10日、対策講座が開かれた。市農業振興課鳥獣対策員の望月優さんが、園敷地内に侵入された時の対応として「特別な対応はなく、基本的には不審者の侵入と同じ対応マニュアルを」と呼びかけた。

 5月26日と6月1日に園近くの田畑で成獣1頭が目撃されたことを受け、同園が市に依頼して実施した。これまで小中学校向けの出前講座はあったが、保育職員向けに開くのは初めて。

 講座には、系列のみのりこども園の職員を含め約35人が参加した。望月さんは、市内の目撃情報について昨年度は79件で、今年度は5月末時点で27件。過去最多だった2024年度(147件)とほぼ同じペースだと述べた。修斉学区では1日以降目撃はないが、繁殖期の夏、過食期の秋は行動範囲が広がるため、引き続き気を付ける必要がある-とした。

 すぐできる対策として、生ごみや不要果樹といった誘引物の除去▽痕跡があるところに近付かない▽遭遇時のイメージトレーニングなどを挙げた。撃退スプレーも効果的だが、とっさに使えるようしっかりと練習しておくことを伝えた。

 クマが園敷地内に入らないよう、普段から施錠、誘引物の除去などをしっかりとするとともに、侵入された時は「どのように子どもたちを脅威から遠ざけるか、どれだけ早く避難できるか」を考え、「避難場所の耐久性などを考慮しながら避難経路の動線確保を共有してほしい」とアドバイス。散歩など外で遭遇した際は、騒がずゆっくり離れ、至近距離まで迫った場合は防御姿勢を取るよう話した。

 福谷園長は「改めてクマの怖さと正しい対応が分かりました。危機対応力をさらに高め、園児はもちろん職員も含めて安心して過ごせる環境づくりができたら」と話していた。

写真(クリックで拡大)=クマの対応について話す望月さん

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