有害鳥獣を食資源に、ジビエハンター養成 福知山市が講習会
2026年09月21日 のニュース
捕獲したシカ、イノシシを食資源として活用しようと、京都府福知山市は17日、三和町上川合のかわい承学校(旧川合小学校)で、「ジビエハンター講習会」を開いた。有害鳥獣の駆除隊員ら23人が参加。ジビエの品質を高める止め刺しや放血といった専門技術を、座学と実技でみっちり学んだ。
有害鳥獣による市内の農作物被害は、昨年度の1年間で約2800万円にのぼり、市では駆除隊員による捕獲を続けている。一方で7、8割ほどは大江町三河の処理施設で焼却処分され、ジビエとして活用されているのは1割ほどしかない。
このため、ジビエ利活用の推進をめざし、有害鳥獣対策とジビエ利活用を両立させる担い手「ジビエハンター」を養成する講習を初めて実施。ジビエを加工、販売するアートキューブ(京丹波町)代表で、三和町大原在住の垣内規誠さんが講師を務めた。
初めに座学があり、垣内さんは「シカ、イノシシの捕獲頭数は年々増えているが、ジビエとして有効活用されているのは、全国でも10%以下。趣味や有害駆除のための捕獲から、消費者に提供するための捕獲へと意識を変えないといけない」と切り出した。
食肉利用に適した捕獲をするためには、ストレスを与えない処理技術が必要で、なるべく興奮や疲労を感じさせず、殺処分することの大切さを解説。わなにかかった獲物の動きを止める保定や止め刺し、体内の血を抜く放血の方法、注意点などを教わった。
引き続き屋外に移動し、保定具、電殺器といった止め刺しの道具などを見せて説明。捕殺したシカを使い、ナイフを刺す位置といった放血のやり方も伝授した。参加者は食い入るように見つめ、熱心に耳を傾けていた。
垣内さんが質問に答える時間もあり、「生け捕りにするのは新鮮で良いと聞いたが、実際はどうですか」との問いに対し、「それは間違い。獲物にストレスを与えるし、運搬も危険。絶対にやらない方が良いです」と強調していた。
写真(クリックで拡大)=放血の方法を実技で教わった









