丹波漆に親しむ機会に 作品づくりに親子ら10人参加 地域団体が初開催

2026年10月06日 のニュース

 京都府福知山市夜久野町宮垣の「ギャラリーはる」で3日、漆を使ったタイル制作のワークショップが開かれた。市内の親子ら10人が参加し、地域に受け継がれてきた漆の魅力に親しみ、作品づくりを楽しんだ。

主催したのは、1300年以上の歴史を持つ地域の特産「丹波漆」の魅力を発信し、多くの人に親しんでもらおうと活動する地域団体「夜久野漆の森再生プロジェクト」(衣川伸二代表)。地元住民を中心に昨年発足した団体で、京都工芸繊維大学の学生らとも連携しながら活動している。

一般参加者を募ってワークショップを開くのは今回が初めてで、日常生活の中で丹波漆に触れる機会を-と企画した。

ワークショップでは、15センチ四方のタイル作りに挑戦。黒漆を塗った陶製タイルに銀箔をあしらう「夜久野の星空」、赤漆塗り陶タイルに墨で絵や文字を描く「墨絵」、木材を組み合わせたタイルを拭き漆で仕上げる「木タイル」の3種類から一つを選び、講師を務めたNPO法人丹波漆の職員から漆の特徴などを教わりながら制作に取り組んだ。

木タイル作りでは、福知山産のヒノキで出来た大きさの異なる板を組み合わせてタイルを制作。赤、青、黄、緑、黒、白の6色の練り漆から好みの色を選び、布を使って木材に色を付けた。2色を混ぜ合わせて紫や桃色を作る子もおり、色の組み合わせを工夫しながら、それぞれ個性あふれる作品に仕上げた。

完成した作品は、11月に同町で開かれる漆のイベント「ウエルカムまつり」で展示するほか、リニューアル事業が進む同町平野の道の駅「農匠の郷」で、再建予定の公衆トイレ内への設置に向けて事業者との調整を進めている。

衣川代表(67)は「これまで専門の施設でしか提供できていなかったワークショップをプロジェクト主体で開くことができてよかった。今後も継続的に開催し、漆の魅力を広げていけたら」と話していた。


写真(クリックで拡大)=色の付いた漆を塗る子どもたち

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