秋の風物詩「額田の祭り」10日から 下ダシ制作が佳境 総仕上げで 地域に熱気
2026年10月09日 のニュース
京都府福知山市夜久野町額田地区一帯で10、11両日、同町の秋の風物詩「額田の祭り」(額田区主催)が開かれる。区内の5自治会では、野菜などを材料に作る下ダシ(つくりもん)の制作が佳境を迎え、住民たちが連日連夜、集会所などに集まり、工夫を凝らしながら完成に向けて作業を進めている。
下ダシのほか、西日本でも珍しいとされる2階部分が回る山車2基と太鼓屋台の巡行、男性たちが集落を駆け回る御神木巡行などで構成される祭りは「額田のダシ行事」として府と市の無形民俗文化財に指定されている。
なかでも下ダシは1905年、地区の青年たちが五穀豊穣に感謝し、「川中島合戦」の光景を野菜で作り、それが地区全体に広がったと伝わる。近年では昔話や映画の一場面などを題材に、下町、上町、旦、奥、向の各自治会がそれぞれ特色ある作品を手掛け、祭りの呼び物の一つとなっている。
材料に日持ちしない生の野菜などを多く使用するため、仕上げ作業は祭り直前に住民総出で一気に進める。祭りが迫った8日夜も、各地で住民たちが作業場に集まり、急ピッチで手を動かした。
毎年、その年のNHK大河ドラマを題材にし、出来栄えに定評がある奥自治会の今年のテーマは『豊臣兄弟!』。わらや粘土、ススキなどを使って作られた馬2頭に豊臣秀吉と秀長の人形がまたがり、色とりどりの野菜や木の実があしらわれた甲冑を身にまとう。この日は住民たちが役割分担をしながら、総仕上げに向け各パーツ制作を行った。
小学生の頃から下ダシ作りに参加している高校2年生は「年の離れた地域の人たちとも友だちのように関われて楽しい。『野菜だけでこんな表現ができるのか』と驚いてもらいたい。ぜひ現物を見てほしいので、多くの人に祭りに来てもらえれば」と話していた。
下ダシの公開時間は10日が正午から午後8時まで。11日は午前8時から午後9時まで。
山車2基と太鼓屋台の巡行は10日が午後6時から11時まで、11日は午前8時から正午まで。
子どもたちによる踊りや曳きぞろえがあるクライマックスは11日午前9時30分から。御神木巡行は11日午後1時30分から10時ごろまで行う予定。
写真上(クリックで拡大)=完成に向けて急ピッチで作業を進める(8日)
写真下(クリックで拡大)=豆や野菜を使って甲冑づくり(8日)










